親父伝説第二十七章　「更なる病最終章」｜名古屋金山のパワーストーンショップ vegetto(ヴェジット)

親父伝説第二十七章　「更なる病最終章」

2013年09月17日: 親父伝説

　長いお話も　いよいよ最終章

　今日の青空のように

　清清しく終わるのでしょうか

　結果が出るには時間が

　かかる為　結構な日にちが

　経っている

　少しずつ　親父殿の声が

　デカくなっている

　おまけに少し元気になってるぞ

　検査結果が出てる筈なのに

　なんの連絡もない

　母君に聞いてみた

　そう　親父殿の病名とは・・

　「白血病」

　では無く　「胃潰瘍」

　それも　治りかけ

　はぁ
まぁ　死ぬような事は

　ないと思ったが　散々周りに

　重病説を自分で言いふらしただけに

　ホントの病名が言えないのだ

　私もあえて　言って来るまで

　黙っていたのだ

　胃潰瘍なら　飲む食べるが

　出来なくて当たり前

　そして　何事も無かったかのように

　日常生活を送る親父殿

　段々元気になり　完全復活

　のようだ

　だが　我次男　小１が大声で

　喋る親父殿に向かってこう言った

　「お父さん後１ヶ月で
　死んじゃうんじゃないの
」

　私はその場に居なかったのだが
　
　一瞬で周りが凍りついたのは

　言うまでもない

　母君が　別室でこう言った

　「人の生き死を目の前で
　言ってはいけません

　それが嘘でも冗談でも
　言う事じゃないって」

　確かに言ってはいけない言葉は
　あると思うが　実際　もうすぐ死ぬ

　って言ったのは　他の誰でもなく
　親父殿本人

　その本人が　みるみる完全復活に
　なり　元気でいる姿を見て
　子供ながらに　「本当に死ぬ
」
　だろうか
って素朴な疑問を
　ぶつけたに過ぎないのだ

　さすがに１ヶ月とは誰も
　限定はしていないが　子供は
　そう解釈したのだ

　その話しを聞いて　何とも

　人騒がせな親父殿だと思った

　甥っ子達が様子を見に来た時には

　すでに　完全復活の後だ

　これだけ多くの人を心配させて

　結果オーライだとしても

　困ったものだ

　私の意地悪心に火が付いた

　ワガママ三昧の親父殿に

　「エラく元気の良い白血病患者ですね
」

　すると　チラッとこちらを向いて

　ガン無視ではないか

　白血病になると　耳まで遠く
　なるのですかね

　最後まで　ガン無視

　可愛く　治る病気で良かったわ

　位の台詞言えないのかしら

　私はもう１つ気になる事があった

　それは　親父殿の実妹の台詞だ

　病名が判る前に　私にこう言った

　「私と（実妹）とお兄さんって
　長生き出来ないと思うのよ
」
　
　私は耳を疑った
何を根拠に

　そんな事を言ってるのだろうか

　親父殿と一番濃い血縁の妹が
　長生きできない筈がない

　誰よりも自由にワガママに
　周りの空気さえ読めない二人は
　長生きの秘訣条件を全て満たして
　いるではないか

　まぁ　そんな天然ぶりだからこそ
　長生きの秘訣なのであろう

　後何年元気でいられるかは

　神様のみぞ知る所

　ホントに死相が感じられたら
　
　優しくしてあげよっかな

　長い物語にお付き合い

　下さり有難う御座います

　親父殿は　現在　完全復活を果たし

　日々元気に暮らしております

　今後共　親父殿を宜しくね

　そんな　人騒がせな親父殿は

　今日も我道を行くのであった

　
　

　
　

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