Vegetto ヴェジット

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親父伝説 第十一章 「もうすぐ誕生日」の巻

2012年11月11日

  11月は 我親父殿の 誕生月である



  我 一族で 一番のビックイベントだ



  何を勘違いしているのか 親父殿



  どこかの国の将軍様のような 宴を期待しているのだ




  数年前の事




  どうしても その日は 私が仕事で出席できず



  行けないって 事前に電話を入れていた



  だが孫達にプレゼントを持たせ


 私は週末に行くからと



  偶然 弟も その日は仕事で遅くなり 子供と嫁は参加した



  でも 愛する 我子供 姉弟が不在である



  早速 夜 母君から電話が



  何事だ




  母 : 『親父殿が

     「明日貴方が来るなら許してやる」と



  「はぁぁぁ~??」 (一体何を許してもらうのだ



  母 : 「いやぁ 貴方が今日来ないから・・」



  だから 今日は行けないって 連絡したではないか


  

  明日も無理なので 週末行くと電話を切った



  翌々日  ピンポーン



  誰だ? こんな朝早く




  親父殿だ~~




  厄介だな
と思っていたら
 開口一番



 「お前達 姉弟はお父さんの誕生日にも来れんのか」



  だから 週末行くって言ったじゃん



  「誕生日に来なくて意味あるか」



  65歳を越えて 誕生日 誕生日と・・・


  

  何とも 残念だ
  そして



  「よぉし お前がその気なら 俺もお前の孫の面倒を見てやらん」



  と 来たもんだ
一番困るのは 本人である



  出来はしない事は分かっているが 一応 謝る私



  見るに見かねた 我長男が こう言った



  「お父さん ヒドイよ
 ママも一生懸命働いているのに」



  涙ながらの 名演技である



  我長男は 初孫ゆえ 親父殿の寵愛を受け



  何処に行くにも連れて歩き 唯一の理解者だ



  そんな 長男。。低学年にして


  親父殿の 扱いを十分心得ている



  孫を泣かせてしまった 親父殿



   さぁて どぉする



  隣の部屋に連れて行き 何やら話している



      戻って来た・・・


 

  「今回は  ○都に免じて許してやる」



  って 一体何を許して貰うのだ



  私の心の声なのだが



  言いたい事だけ 言って帰って行った親父殿



  私は 心に誓った



  たかが 誕生日  されど誕生日



  親父殿の誕生日は 何があっても参加しないと



  後が大変だ
  改めて実感した私であった



  そんな大イベントが カウントダウンを始めた



  今年は きちんとスケジュール管理をしなくては



  後 何年 誕生日を迎えれるかは 分からないが



  生きている間は 盛大にやってやるか
っと思う



  心優しき 娘 であった



  


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